がんもどきはもどき食品の出世頭

おでんのネタで人気なのががんもどきですが。漢字で書くと「雁擬」。”もどき”とは何何に似ているという意味です。したがってがんもどきとは雁の肉 に似せたものということになります。 カモとともに雁は野生の食用の鳥として昔から食べられてきました。あの淡白な味が格別だという食通もいます。 がんもどきの味も淡白です。主材は水気を切ってくずした豆腐、ギンナン、きくらげ、細かく刻んだニンジンを加えて、油で揚げたものだから淡白なの もうなずけます。 日本では古来から本物に似せて異なる材料を使って様々な食べ物が作られてきました。がんもどきはその代表的な食べ物だといえます。 そのほかのもどき食品には、魚の塩辛に似せて野鳥のはらわたをしようした”つぐみうるか”や、魚のコノシロを骨もろともに叩いてかも肉団子に似せた カモ叩き、豆腐の表面に塩をぬって乾燥させカツオ節の代用とした精進節などがあります。 これらの伝統的な”もどき食品”もがんもどきをのぞいては姿を消しつつあります。このことからも”がんもどき”はもどき食品の出世頭といえます。 現在ではタラのすり身を原材料としたカニ足肉やホタテ貝柱のほか、イミテーションキャビアなどコピー食品が多数出回っていますががんもどきの ように出世出来る商品が生まれるかどうかは味と値段にかかっているようです。